スタッフのおすすめ
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時々ニュースで目にする、
「とある名画が××から発見され、オークションで○○円で落札された」というニュース。
縁遠い話題であるとは思いながらも、なんだかロマンを感じて気になってしまう。
「あと五年か十年たつと、どのぐらいの価値になるだろう?」
通常、美術館や展覧会場であれば抱かれる、「この作品を好きだろうか?」「作者は誰だろう?」といった問いかけに加えて、
オークションの競売室や画廊で作品を前にしたときにはこのような、また違った視点からの疑問が加わるそう。
「どういった要因が作者の価値を高めるか」
「どのような「主題と様式」をもった作品に需要があるか」
「人に所有したいと思わせるようなインパクトを与えるものとはなにか」
そういった、オークションならではの作品に対するアプローチを
オークションハウス・クリスティーズやサザビーズなど美術市場で35年に渡って仕事をする著者がエッセイ風にまとめている。
「美術品を買うまでのプロセスは恋に落ちるときと似ている」らしい。
知らない世界を知るのはおもしろい。
オークションの世界と競売人の感性を、この本を通して感じてみてはどうだろう。 -
名画のなかの犬
- 著者:
- アンガス ハイランド∥[編]著 ケンドラ ウィルソン∥[編]著 永峯 涼∥訳
デイヴィッド・ホックニー、フランシスコ・ゴヤ、マリー・ローランサン、エドガー・ドガ…。画家たちがキャンバスに封じ込めた、人間の最良の友の姿。名画に描かれた犬を、オールカラーで紹介する。
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ジャズの肖像ポートレイチャーズ
- 著者:
- 阿部 克自∥写真 行方 均∥監修
その音や、スイングに乗せて気持ちよく発せられた声が
聞こえてきそうな写真が連なる。
決してオフショットではなく、
むしろきちんとした“ポートレート”の雰囲気を充分にもちあわせているにも関わらず
伝わってくるジャズとアーティストの温度感。
まるでジャズハウスで本人を目の前にしているような、
充実感のある写真集。 -
日本の作曲家と吹奏楽の世界
- 著者:
- 福田 滋/著
楽譜を通して、
もはや知り合いの名を見るような感覚を覚えるほど見慣れた作曲家。
どんな楽曲を作曲しているかは知っていても、
その来歴や、異なる分野での作品は知らないことも多いかもしれません。
押さえておくべき重要な作曲家と、それぞれの背景を充分に理解することができれば、
部活や楽団での曲決めが一層楽しくなるかもしれません。 -
日本のブックカバー
- 著者:
- 書皮友好協会∥監修
チェーン店の、あのブックカバーに、期間限定の新色が出たらしい!
そんなことになれば書店に走ってしまうひとはぜひ読まねばなりません。
各チェーン歴代のブックカバーや地場の書店の見たこともないような絵柄、
カバーに印刷されている例の名言まで収載されています。 -
キーワードで読む現代日本写真
- 著者:
- 飯沢 耕太郎∥著
ただ眺めるだけでも充分感じるものがあるし、
自分自身で気軽に撮って楽しむこともできる。
けれどもふらりと立ち寄った写真展で、或いはふと手に取った写真集をめくって、
「これはどういう写真なんだろう」、「どういったことが読み取れるのだろう」
そんなことを少しでも考えたなら、この本を開くとよいと思う。
「スナップショット」「自然写真」「私写真」「コンセプチュアルフォト」といった
写真の「様式/ジャンル」の解説や、
技法、被写体、写真にまつわる賞に至るまでが解説されている。
日本の現代写真を語る上で欠かせない写真家についてもレビューが載っているため、
この本を開くきっかけとなった写真/写真家についても知ることができるかもしれない。 -
TOWN
- 著者:
- 市橋 織江∥著
心に残る風景とは、こういうもののことをいうのかもしれない。
きれい、物語のある、なんだか懐かしい、
どれも少しずつ違っている。
作者・市橋織江は「写真を撮ることの中で、私はきっと心を騒つかせるものを探している」と言う。
そうやって撮られた写真を、あなたならどのように受け止めますか。